
ペット健康診断メディア PetPort
東京都 武蔵野市
「どんな動物にもきちんと向き合える病院でありたい。」──犬猫からエキゾチックアニマルまで、武蔵境の地域に寄り添う動物病院
武蔵野まりん動物病院
戸谷 周太 獣医師
ヨークシャーテリアの「まりんくん」を飼ったのがきっかけで獣医師を志した戸谷院長。大学卒業後、夜間救急病院を含む複数の動物病院の勤務を経て、「どんな動物にもきちんと向き合う」という覚悟を胸に、2025年7月、武蔵境駅から徒歩6分の場所に武蔵野まりん動物病院を開院しました。犬猫はもちろん、ウサギやフェレット、鳥類、爬虫類などのエキゾチックアニマルまで幅広く受け入れ、「診てもらえる病院がない」と困る飼い主様の力になりたいという思いで診療を続けています。飼い主様との対話を大切にしながら、動物にも飼い主様にも負担の少ない診療を目指す戸谷院長にお話を伺いました。
経歴
| 北里大学獣医学部 卒業 | |
| アリーズ動物病院グループ勤務(2018〜2025年) | |
| 動物病院うみとそら 分院長(2023〜2025年) | |
| 港区動物救急センター芝アニマルクリニック 夜間担当(2024〜2025年) | |
| 2025年 7月 武蔵野まりん動物病院 開院 | |
所属学会
日本小動物歯科研究会
日本獣医エキゾチック動物学会
爬虫類・両生類の臨床と病理のための研究会
定期的な健康診断で、大切な家族の健康を守りましょう
ドラマの獣医師に憧れて──幼い頃の犬との出会いから始まった道
─ 獣医師を志したきっかけを教えてください。
小学6年生の時に、ヨークシャーテリアの「まりん」を家族に迎えたことが最初のきっかけです。それまで動物と深く関わる経験はあまりなかったのですが、まりんと暮らすうちに犬が大好きになりました。中学生の頃には猫も家に来て、身近に動物がいる生活が当たり前になっていきました。進路を考える時期に、漠然と「動物と関われる仕事がいいな」と思うようになり、そこから決意を固めたのが高校2年生の時です。獣医師を主人公にしたドラマを見て、そのかっこよさに憧れ、「獣医師になろう」と決めました。
─ 病院名の「まりん」の由来を教えてください。
最初に飼った犬「まりん」との思い出が、今でも一番強く心に残っています。「まりん」という名前自体は、当時好きだった野球チームに由来していて、思い入れの強い名前でした。将来開業する時にはこの名前をつけようとずっと決めていて、開院できたことで一つ夢が叶った気持ちです。「初心を忘れないように」という思いも込めています。
─ 勤務医時代に大切だと感じたことはありますか。
勤務医時代は犬猫やエキゾチックアニマルまでほぼ全ての動物を診る病院で経験を積み、夜間救急にも携わりました。夜間救急には、日頃かかりつけ医でしっかり診てもらっている子もいれば、定期的な健康診断を受けておらず、夜になって初めて体調の悪化に気づくケースもあります。そこで実感したのは、夜間救急そのものよりも、日中のかかりつけ医としていかに日頃から地域の動物たちを診ていけるかということでした。通院歴のある子であれば19時以降も緊急時に受け入れているのは、この経験からです。


飼い主様と一緒に考える治療方針
─ 「どんな動物にもきちんと向き合う」という思いは、どんな経験から生まれたのでしょうか。
これは、自分が何でもできるという意味ではありません。大切なのは、自分にできる範囲とできない範囲の線引きをしっかり持つことだと思っています。開業当初は「全部自分で診たい」という思いが強かったのですが、今は地域の一次病院としてまずしっかり受け止め、本当に難しい症例は無理をせず二次病院を紹介する、という姿勢に落ち着きました。幸い周辺には紹介しやすい二次病院や救急病院も多く、そうした環境も後押しになっています。
─ 診療で一番大切にされていることは何ですか。
動物は言葉を話せないので、一番近くにいる飼い主様が感じていることが、動物の気持ちに一番近いと考えています。自分の判断だけで治療を進めるのでも、飼い主様にすべてお任せするのでもなく、対話を通して方針を決めていくことを大切にしています。選択肢が多すぎて飼い主様を迷わせるのではなく、費用面なども含めていくつかの提案をしながら、自分の中で一番良いと思う方針をきちんとお伝えするようにしています。そのご家庭ごとの事情や考え方に合わせて、一緒に治療方針を考えていきたいと思っています。


犬猫からエキゾチックアニマルまで、安心して過ごせる空間づくり
─ 幅広い動物種の診療に力を入れている理由を教えてください。
エキゾチックアニマルを診てもらえる病院がまだまだ少ないという地域の実情があります。開業の思いとして「地域の人の支えになりたい」という気持ちが強くあったので、電話などで「診られません」とお断りすることはできる限り避けたいと考えています。ただし、知識がないのに無理に診るということはせず、しっかり診られる範囲で対応することを大切にしています。
─ 犬と猫・エキゾチックアニマルで診察室を分けている理由はありますか。
犬は鳴き声や匂いの面で、猫やウサギ、ハムスターなどの小動物にとって待合室で怖い存在になりやすいためです。忙しい時は全て分けきれるわけではありませんが、できる限りそうした配慮をするようにしています。また、待ち時間をできるだけ短くすることや、空気清浄機の設置など匂いへの配慮も行い、知らない場所で不安になりやすい動物たちが少しでも落ち着いて過ごせるよう心がけています。
─ 緊張していたり怖がっている子には、どのような配慮をされていますか。
できる限り、飼い主様の前で処置を行うようにしています。すべてを一緒に行うのが難しい場合もありますが、飼い主様によっては「見たくない」というご意向もあるので、そこは事前に確認します。緊張している猫ちゃんなどは預かって対応することもありますが、逆に飼い主様がいなくなること自体が不安につながる場合もあるので、そのあたりも様子を見ながら対応しています。エコー検査なども、できる限り飼い主様に立ち会っていただけるようにしています。


皮膚科専門外来と外部の専門医による幅広い診療体制
─ 皮膚科専門外来を設けた理由を教えてください。
動物病院の外来の中でも、皮膚の病気は特に多い分野です。命に直結する病気ではないからこそ、飼い主様が「これくらいは様子見でいいか」と我慢してしまいがちなのですが、痒みは動物にとっても人と同じくらいつらいものだと思っています。当院では、日本獣医皮膚科学会認定医の伊藤直之先生を招き、第1・第3土曜日に皮膚科専門外来を設けています。1枠1時間の診療時間を確保し、食事内容や生活環境なども含めてじっくりお話を伺うスタイルです。
─ 皮膚科以外にも外部の専門医を招いた診療を行っているそうですね。
骨折やヘルニアなどの整形外科系の疾患は、他院にすぐ予約が取れず、飼い主様が病院を渡り歩くことになってしまうケースがあります。自分では対応が難しい分野でも、できる限り「うちで見れる子は見てあげたい」という思いから、整形外科の先生を招ける体制を整えました。飼い主様にとっても、通い慣れた病院で完結できる安心感につながればと思っています。

健康寿命を延ばすための取り組み
─ 健康診断はどのくらいの頻度で受けるのが理想ですか。
犬猫は年齢によって理想の頻度が異なりますが、基本的には年に1回は受けていただきたいと思っています。若いうちからでも血液検査は年1回受けておくと、そのデータの積み重ねが後々の診断に役立ちます。5歳頃を目安に一度お腹のエコーやレントゲンなど全身的な検査を行い、その年齢での基準値を把握しておくのがおすすめです。7〜8歳以降は年2回の健診が推奨されることが多く、異常値のあった子は年2回、問題のない子は年1回でも良いと考えています。ワンちゃん・猫ちゃんの1年は人間の約4年に相当するとも言われ、年1回の健診でも人間でいう4年に1回に近い頻度になります。
─ 若い頃からシニア期まで、日頃気をつけておくといいことはありますか。
元気・食欲・おしっこ・うんちの状態は、できる限り毎日確認していただきたいです。病気になってから習慣づけるのはなかなか難しいので、健康なうちから習慣にしておくことが大切です。犬に関しては特に歯周病に気をつけてほしいと思っています。理想は毎日のブラッシングですが、現実的には難しいことも多いので、年1回の健康診断のタイミングでスケーリング(歯石除去)やレントゲンによる歯根の評価を行うのもおすすめです。デンタルガムなども補助的には有効ですが、歯周ポケット内の汚れはブラシでないと落とせないので、あくまで最終手段として捉えていただくのが良いと思います。
─ 健康診断の結果説明やフォローで大切にしていることを教えてください。
飼い主様によって「異常なところだけ知りたい」「正常な項目もしっかり説明を受けたい」など、求める説明の細かさは様々です。その場の雰囲気を見ながら、しっかり聞きたい方には丁寧に、専門用語はできるだけ噛み砕いてお伝えするよう心がけています。健康診断は「実施して終わり」ではなく、異常な値があればそこからしっかり追っていくところまでが健康診断だと考えているので、一回で終わらせず、定期的に継続していくことを大切にしています。まさに、それぞれのご家庭に合わせたオーダーメイドの診療を心がけています。



動物とご家族の一生に寄り添うために
─ 地域の飼い主様にとって、どんな病院でありたいですか。
ふらっと立ち寄れる病院でありたいと思っています。散歩中に「近くまで来たから寄ってみた」と立ち寄ってくださる飼い主様も少しずつ増えてきました。何かあった時に「まずは武蔵野まりん動物病院」と思い出していただける、地域に根ざした存在になりたいですね。規模の拡大よりも、今来てくださっている飼い主様との関係を大切にし、いつでも頼っていただきたいと思っています。
─ 最後に、飼い主様へメッセージをお願いします。
何かあった時に、まずは武蔵野まりん動物病院を思い出していただけるような病院でありたいと思っています。犬猫はもちろん、なかなか診てもらえる病院が少ないエキゾチックアニマルについても、どうぞ安心してご相談ください。


武蔵野まりん動物病院 基本情報
| 医院名 | 武蔵野まりん動物病院 |
|---|---|
| 院長 | 戸谷 周太 獣医師 |
| 住所 | 東京都武蔵野市境南町2-27-9 フレールかえで通り101 |
| 電話番号 | 0422-30-5667 |
| 診療時間 | 午前9:00-12:30 / 午後15:30-19:00 (19:00-22:00は通院歴のある動物さんの緊急時のみ対応・時間外料金8,800円) 休診日:毎週水曜日・祝日 |
| 診療科目 | 総合診療(内科全科・一般外科・皮膚科専門外来) |
| 診療対象 | 犬・猫・ウサギ・フェレット・モルモット・ハリネズミ・チンチラ・ハムスター・デグー・ジリス・フクロモモンガ・ラット・鳥類・爬虫類・両生類 |
| 公式HP | https://www.m-marine-ah.com/ |
取材・監修者

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