いずみ犬と猫のクリニック・齊藤 悠紀彦 院長インタビュー

ペット健康診断メディア PetPort

神奈川県 横浜市泉区

現代医療と漢方・鍼灸などの自然療法を「両輪」に、その子に寄り添う泉区の動物病院

いずみ犬と猫のクリニック

齊藤 悠紀彦 院長・獣医師

2026年4月にいずみ犬と猫のクリニックの院長に就任した齊藤院長。現代医学に基づく確実な診断・治療を軸としながら、漢方や鍼灸、オゾン療法といった自然療法を組み合わせる「統合医療」で、その子全体のバランスを整える診療を行っています。抗体価測定を活用したオーダーメイドのワクチンプログラムや、Cat Friendly Clinic認定の猫にやさしい環境づくりにも取り組み、「困った時は、まず相談に行けば大丈夫」と思ってもらえる地域の一番の相談窓口でありたいと語る齊藤院長にお話を伺いました。

定期的な健康診断で、大切な家族の健康を守りましょう

目次

獣医師への道と、統合医療への想い

─ 獣医師を志されたきっかけを教えてください。

「小さい頃から身近に動物がいる環境で育ち、自然とこの道を志していました。」

きっかけは本当にシンプルで、子供の頃からずっと家で犬を飼っていたんです。そのため、漠然とではありますが「将来自分は獣医さんになるんだろうな」と思っていました。

幼い頃から動物がすぐそばにいる環境で育ったので、その思いが自然と明確な目標になり、獣医学部への進学を決めました。子供の頃から抱いている「動物たちを助けたい」という原点を大切に、地域のワンちゃん・ネコちゃん、そして飼い主様に優しく寄り添う診療を心がけています。

─ 現代医療に加えて漢方や鍼灸、オゾン療法などの「統合医療」を特色とされていますが、どのような思いで取り入れられているのでしょうか。

「現代医学の確実性を軸としながら、その子の生き生きとした力を引き出す『両輪』として大切にしています。」

正確なデータ解析と確実な診断・治療計画は、安全で適切な医療を提供するうえで欠かせません。一方で、病気の症状だけを見るのではなく「その子全体(体質や自律神経、体のバランス)」を整える中医学・自然療法には、現代療法だけではカバーしきれない大きな力があります。

検査数値には表れにくい段階での体調管理はもちろん、高齢や持病で強めのお薬が使いにくいケース、また日常のQOL(生活の質)を高めて本来持っている治癒力をサポートしたい場面において、漢方やオゾン療法などは非常に優しい選択肢となります。

現代医療で「病気や体の状態」を的確に捉え、中医学で「体全体の土台と元気」を整える。どちらか一方を押し付けるのではなく、双方の強みを活かして「その子にとって最も負担がなく、効果的なアプローチ」をご提案できる体制を大切にしています。

地域のホームドクターとして

─ この地域で、どのような病院でありたいと考えていらっしゃいますか。

「『困った時は、まず相談に行けば大丈夫』と思っていただける、一番の相談窓口でありたいです。」

ご家庭でのちょっとした疑問から専門的なトラブルまで、いつでも安心感を提供できる存在でありたいと思っています。

飼い主様が「困った時は、まずあそこの先生に相談してみよう」と、いつでも安心して頼っていただけるような、地域になくてはならないホームドクターを目指しています。

─ 一頭一頭に合う治療法を選ぶ際、どのような考え方で組み立てていらっしゃいますか。

「丁寧な問診と検査、そして飼い主様のお気持ちをすり合わせながら一緒に作っていきます。」

治療を組み立てる上で、何よりも大切にしている第一歩は「丁寧な問診と身体検査」です。飼い主様から普段のご様子や変化を詳しく伺い、目で見たり、触れたり、音を聴いたりしながら全身の状態をしっかり観察します。

その上で、必要に応じて血液検査や画像診断などの客観的なデータを組み合わせ、正確な診断につなげていきます。

得られた情報やデータだけでなく、「飼い主様がどうしてあげたいか」というご意向もしっかりとお聴きし、その子にとって無理がなく一番効果的なオーダーメイドの治療計画を、一緒に考えていきます。




過剰な医療を避ける予防と、猫にやさしい診療

─ ワクチン接種における「過剰な医療を避ける」という考え方について教えてください。

「データに基づき、その子に『本当に必要なタイミング』を見極めてご提案しています。」

当院では「毎年一律に同じワクチンを打つ」のではなく、その子の生活環境や体調に合わせたオーダーメイドのワクチンプログラムをご案内しています。

そこで活躍するのが「抗体価測定(血液検査で過去のワクチンの免疫がどれくらい残っているかを調べる検査)」です。しっかり測定することで、まだ十分に免疫がある場合は不要な追加接種を避け、体への余計な負担を減らすことができます。

「必要以上の予防接種を避ける優しさ」と「感染症からしっかり守る安心感」を両立させることが、健やかな暮らしにつながると考えています。

─ 「Cat Friendly Clinic(CFC)」の認定や猫専用診察室など、猫ちゃんへの工夫について教えてください。

「繊細な猫ちゃんがリラックスして受診できるよう、環境づくりと丁寧な対応を徹底しています。」

猫ちゃんはとっても繊細で環境の変化に敏感なため、ワンちゃんの声や病院独特の匂い、視線を感じるだけで大きなストレスを感じてしまいます。

当院では、その負担を少しでも和らげるために「Cat Friendly Clinic(CFC)」の認定を取得し、ワンちゃんとは分かれた「猫専用の待合スペース」や「猫専用診察室」をご用意しています。

また、心を落ち着かせるフェロモン製剤を活用したり、診察時も無理に抑えつけず、その子のペースに合わせた優しく素早い対応(ハンドリング)を心がけています。リラックスできる環境を整えることが、より正確な診察や病気の早期発見にもつながります。

健康診断・予防医療

─ 症状が出ていない時期の「健康診断」には、どのような意味があるのでしょうか。

「元気な『今』を知っておくことが、将来の健康を守るいちばんの近道になります。」

元気なうちに健康診断を受けることには、大きく3つの意味があります。

1つ目は、「その子だけの正常値(ベースライン)」を知るためです。一般的な基準値には幅があります。元気な時のその子自身の「普段の数値」を知っておくことで、将来わずかな変化が起きた時にもすぐ気づけるようになります。

2つ目は、言葉を話せない動物の「隠れたサイン」を見つけるためです。わんちゃん・ねこちゃんは不調を隠すのが得意です。特に腎臓病などの慢性疾患は、症状が出る前の段階で見つけてケアを始めることで、健康でいられる時間をぐんと延ばすことができます。

3つ目は、年齢に応じた「先回りケア」を行うためです。動物は人間の約4倍のスピードで歳をとります。定期的にチェックすることで、フード調整やサプリメント、生活環境の見直しなど、病気を防ぐためのケアを先回りして一緒に考えていくことができます。

─ 検査結果を説明される際、飼い主様へお伝えするときに意識されていることはありますか。

「ただ数字を伝えるのではなく、日頃の様子と結びつけて分かりやすくお話しします。」

検査結果は、単に「基準値に入っているか」を見るだけでは十分ではありません。大切なのは「以前の数値と比べてどう変化しているか」、そして「その数字が日常のどんな様子とつながっているか」を噛み砕いてお伝えすることです。

例えば、腎臓の数値をご説明する際も「基準値内ですが、去年より少し上がっていますね。だから最近お水を飲む量が増えていたのかもしれません」といったように、ご家庭での様子と結びつけてお話しします。

また、専門用語ばかりにならず、グラフや画像、イラストを使いながら視覚的にも伝わるよう工夫しています。納得していただくことで、日常のケアにも安心して取り組んでいただければと思っています。

日常のケアと、ご家庭で気づけるサイン

─ トリミングやホテルでお預かりする時間も、状態を知る機会になっているのでしょうか。

「日常のケアから気づく変化を、チーム全体で診察につなげています。」

トリミングやホテルでのお預かりは、診察室の短時間では見えにくい「日常のリラックスした姿」を知ることができる大切な機会です。

例えばトリマーが体に触れることで皮膚のわずかな赤みや腫れに気づいたり、ホテルのお預かり中にスタッフが歩き方や水の飲み方、ご飯の食べ進み具合などの変化に気づくことがあります。

当院では、トリマーや看護スタッフが少しでも違和感を覚えたら、すぐに獣医師へ共有・連携する体制を整えています。病院全体がひとつのチームとして、日常のケアを通じて大切なお預かりものを見守っています。

─ ご家庭でできるチェックポイントや、日常のケアについて教えてください。

「日頃の『こまめな体重測定』や『様子の観察』が、大切な変化のサインになります。」

ご家庭で特に見ていただきたいのは、「定期的な体重測定」「お水を飲む量やおしっこの回数」「ご飯の食べ方」です。抱っこして人間用の体重計で一緒に測るなど、ご自宅でこまめに体重をチェックしていただくこともとてもおすすめです。

一見元気そうに見えても、「ご飯の量は変わらないのに体重が減っている」「お水を飲む量が急に増えた」というのは、体からの小さなサインかもしれません。また「歩き方がいつもと違う」「寝ている時間が増えた」といった変化も大切です。

日常のケアとしては、体質に合ったフード選びをベースに、必要に応じた薬やサプリメント、漢方を取り入れたバランス調整をご提案しています。「いつもとちょっと違うかも?」と感じたら、どんな小さなことでも気軽にご相談ください。

地域の飼い主様へのメッセージ

─ 最後に、この記事をご覧になる飼い主様へメッセージをお願いします。

「些細な『気になること』でも、どうぞ気軽にお話ししにいらしてください。」

言葉を話すことができないワンちゃん・ネコちゃんにとって、一番の理解者はご家族である飼い主様です。小さな変化に気づいてあげられるのも、ご家族だからこそです。

当院では、データや根拠に基づく現代医療や専門的な治療を軸としながらも、中医学などの幅広く優しい選択肢を取り入れ、その子とご家族に一番寄り添った医療をご提案しています。

「こんなことで病院に行ってもいいのかな?」と思うような小さな疑問でも大丈夫です。大切なご家族が一日でも長く、健やかで幸せに暮らせるよう、地域のホームドクターとしてスタッフ一同全力でサポートさせていただきます。

いずみ犬と猫のクリニック 基本情報

医院名いずみ犬と猫のクリニック
院長齊藤 悠紀彦(さいとう ゆきひこ) 獣医師
住所神奈川県横浜市泉区和泉中央南2-1-14
電話番号045-803-8033
アクセス横浜市営地下鉄ブルーライン「立場駅」徒歩5分/相鉄いずみ野線「いずみ中央駅」徒歩10分/駐車場 病院前2台・近隣2台
診療時間9:30〜12:00/16:00〜18:00 休診日:月曜・第1第3日曜・祝日・第2第4木曜
診療の特徴現代医療と漢方・鍼灸・オゾン療法などを組み合わせた統合医療、抗体価測定によるオーダーメイドのワクチンプログラム、Cat Friendly Clinicシルバーレベル認定(猫専用待合スペース・猫専用診察室)、トリミング・ペットホテル併設
診療対象犬・猫
公式HPhttps://www.izumipet.com/
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