
ペット健康診断メディア PetPort
茨城県守谷市 新守谷駅
「見つけるのが早いほど、安心も長く続く。」
──出身地・守谷で予防医療とわんにゃんドックに力を注ぐ、地域のホームドクター。
とまと動物病院
本間 健一郎 院長
茨城県守谷市御所ヶ丘、常総線「新守谷駅」から徒歩5分。出身地である守谷で2015年に開業したとまと動物病院は、「病気になる前に病気にさせない獣医療」を掲げ、予防医療とわんにゃんドックに力を入れている。年齢別に分けた健診コースや、猫専用の「キャットフレンドリータイム」など、飼い主が「うちの子も受けてみようかな」と思える工夫を重ねながら、地域に根ざしたホームドクターを目指している。
経歴
- 2010年3月 日本獣医生命科学大学 放射線学教室 卒業
- 2010〜11年 埼玉県 ベアーズ動物病院 勤務
- 2011〜12年 栃木県 させ犬猫の病院 勤務
- 2012〜15年 千葉県 くわはら動物病院 勤務
- 2015年 茨城県 とまと動物病院 設立(2015年11月開業)
資格・所属
- iveat 腹部超音波研修 修了
- JBVP レクチャーシリーズ
- キャットケアスペシャリスト ライセンス取得
- キャットシッター ライセンス取得
定期的な健康診断で、大切な家族の健康を守りましょう
開業のきっかけと院名に込めた想い
2015年に出身地である守谷市で開業されていますが、地元で自分の病院を持とうと決められた背景には、どのようなきっかけや想いがあったのでしょうか。
飼い主さんにとって身近な動物病院でありたいというのが、自分がやりたいと思っていた獣医師像でした。それを実現するために、地域に密着した動物病院を出身地で開きたいと思い、地元・守谷での開業を決めました。たまに来てもらうというよりは、たびたび足を運んでもらいながら、一緒にその子の健康を見守っていける、気軽に相談できるホームドクターでありたい——それが、自分が目指してきた獣医師像です。

「とまと動物病院」という院名には、どのような由来や込められた想いがあるのでしょうか。
病院の名前をつけるときにまず考えたのは、覚えやすい名前にすることでした。それに加えて、通りから見ると木々に隠れて看板が意外と目立たないため、赤い看板を使いたいという条件もありました。覚えやすく、赤くて、ひらがな3文字——「とまと」はそうした条件にちょうど合っていたんです。もともとトマトが好きだったこともありますし、後から知ったのですが、守谷の特産品がトマトだったというのも嬉しい偶然でした。

大切にしている診療方針
ホームページで「病気になる前に病気にさせない獣医療」を掲げていらっしゃいますが、数ある方針の中で特に予防医療に力を入れようと思われたのは、どのようなお考えやご経験からでしょうか。
人間と同じで、病気になってから治療するよりも、早期発見や病気になる前の健康管理のほうが、結果的に長生きにつながると考えています。病気になってから治療を始めると、病気によっては1年ほどしか生きられないこともありますが、病気になる前の健康診断で食生活などの改善点を伝えておくことで、その先の時間が1年以上延びることもあります。自分自身も子どもの頃から犬猫と暮らしてきましたが、長く一緒に過ごすためには、健康でいられる時間が長いことが大切だと感じています。ペットは自分の体調不良を訴えることができませんので、定期的な健康診断で早めに気づいてあげること、そして動物病院だけでなく飼い主さんと一緒にペットの健康を管理していくことが、予防医療の目的だと考えています。

わんにゃんドックで分かること・受けるメリット
わんにゃんドックでは血液検査や超音波・レントゲンといった画像検査まで受けられますが、普段の診察だけでは気づきにくく、健康診断だからこそ見つけられる異常には、どのようなものがありますか。
健康診断で一番多く見つかるのは、去勢していないオス猫の膀胱結石です。詰まったり血尿が出たりする前の、無症状の段階で結石が見つかることが結構あります。そういう場合、詰まる前に見つかったからよかったね、これからフードを変えれば防げますよ、とお伝えできます。おしっこの状態は、動物病院に連れてきても飼い主さんが気づけるものではないので、健診だからこそわかることの一つですね。
1年に1回の受診を勧めていらっしゃいますが、実際に定期健診を続けている子と、体調を崩してから来院する子とで、その後の経過に違いを感じられることはありますか。
早期発見できた場合とできなかった場合とでは、その後の経過はやはり違ってきます。犬や猫は体の違和感を言葉で伝えることができないため、飼い主さまや私たちが少しでも早く異変に気づいてあげることがとても大切です。病気が発症する前の段階で体質を整えてあげることができれば、そもそも発症を防げることもあります。実際に、体重の変化などから検査をおすすめしていたケースで、日々のお忙しさの中でなかなか来院のタイミングが取れず、体調が変化してから来院された飼い主さまが、「もう少し早く検査しておけばよかった」と振り返られることもあります。そうしたご経験も踏まえて、気になる変化があれば早めにご相談いただくことが、その後の安心につながると感じています。

健診での発見をきっかけに、飼い主さんの検査への向き合い方や普段のケアの仕方が大きく変わったといった、印象に残っているエピソードがあれば教えてください。
一番印象に残っているのは、年2回、春と秋に健診を受けてくださっていたシニア犬の症例です。春の健診では何もなかったのですが、秋の健診で大きな腫瘍が見つかりました。半年でそこまで大きくなるのかと驚くくらいの大きさで、まだ症状は出ていない段階でした。すぐにがんセンターに連絡して手術の予約を取ったのですが、予約から実際の手術まで1〜2週間はかかってしまいます。その間にその子はどんどん呼吸が苦しくなっていき、正直、間に合ってよかったというタイミングでした。年に1回ではなく半年に1回のペースで健診を受けてくださっていたからこそ見つけられたケースで、本当によかったと思っています。こうした経験を通じて、健診をきっかけに日頃のケアや検査への向き合い方を見直される飼い主さんも少なくありません。もちろん健診で結石などが見つかった場合、症状が出ていないと「別に困っていないから今のままでいいのでは」と受け止められる飼い主さんもいらっしゃいますが、多くの方は早く見つかってよかったと感じてくださっています。

年齢別3コースとシニア期に見つけたい病気
健康診断を年齢別に3つのコースに分けていらっしゃいますが、若い子とシニアの子とで、特に注意して診るポイントはどのように変わってくるのでしょうか。
開業した当初は、自分自身、7〜8歳のシニアになってから健康診断を始めればいいという考えでした。ですが、2〜3歳といった若いうちからデータを蓄積していくことで、早く見つけられる病気があると実感するようになり、今は若齢期からの健診を勧めています。実際、若い猫でも、去勢していないオスでは膀胱結石が見つかることがたびたびあります。一方でシニア期になると、糖尿病や腫瘍など、加齢に伴って増えてくる病気が中心になってきますので、見るポイントは年齢によって変わってきます。

シニアコースではT4や糖化アルブミン、シスタチンCなど専門的な項目が加わりますが、高齢の子で早期に見つけられると特に予後が変わってくると感じる病気はありますか。
シニア期で特に、早く見つかるかどうかで経過が大きく変わると感じるのは糖尿病です。糖尿病はぐったりしてから初めて見つかると、治療を始めてもなかなか安定しないうちに亡くなってしまうことも多い病気です。逆に、健康診断で早期に見つけられれば、フードやインスリンでのコントロールを、元気なうちから始めることができます。腫瘍についても同様で、症状が出る前の段階で見つけられるかどうかが、治療の選択肢や間に合うタイミングを大きく左右します。

キャットフレンドリータイム
月曜夜に猫ちゃん専用の「キャットフレンドリータイム」を設けていらっしゃいますが、この時間帯を作ろうと思われたのは、どのような場面や飼い主さんの声がきっかけだったのでしょうか。
開業した当時、「キャットフレンドリークリニック」という取り組みを取り入れる動物病院が増えてきていました。入り口を分けるといった規定があり、当院のような一人体制やこの地域の環境にそのまま当てはめるのは難しい面もありましたが、それならこの地域に合った形でできることをやろうと考え、時間を区切って猫ちゃんが来やすい環境をつくることにしました。そうして月曜日の夜に猫専用の時間を設定してみたのが始まりです。
猫は病院そのものが苦手な子も多いかと思いますが、健診や予防で来てもらうために、猫ちゃんの負担を減らす工夫として取り組まれていることがあれば教えてください。
キャットフレンドリータイムのような時間の工夫のほかは、大きく特別なことをしているというよりも、猫ちゃんと接するときのちょっとした気配りを大切にしています。ただ、他の病院だと暴れてしまうという猫ちゃんが、うちだと大人しくやらせてくれてびっくりされる、ということはたびたびあります。子どもの頃から猫と暮らしてきた経験と、猫が好きだという気持ちが積み重なってできている部分なのかなと思っています。

飼い主とのコミュニケーション、そしてこれから目指す姿
健診の結果は、数値そのものよりも飼い主さんに「どう受け止め、次にどう行動してもらうか」が大切かと思います。検査結果を飼い主さんに伝えるとき、理解や納得につながるよう特に心がけていることは何でしょうか。
なるべく専門用語を使わず、わかりやすい言葉で説明するようにしています。例えば、数値が正常値より高くても「このくらいなら大丈夫ですよ」とだけ伝えると、それで終わってしまいます。そうではなく、「このぐらいの数値までは大丈夫ですが、次に400を超えてきたら、サプリなどの対応を考えましょう」というふうに、基準値をきちんと示しながら説明するようにしています。そうすることで、次回の健診で数値が上がっていたときに「ああ、上がってきたから対応しましょう」というふうに、次につながる説明になります。1回の検査だけでわかる病気もありますが、そうでない病気のほうが多いので、継続して診ていくことがとても大事だと思っています。

開業から地域に根ざした診療を続けてこられましたが、これから健康診断・予防医療の面で新たに力を入れていきたいことや、目指していきたい病院の姿、最後に飼い主の方へのメッセージがあれば教えてください。
基本的には、今までやってきたことを堅実に続けていきたいと思っています。新しくできることを増やしていくのはもちろん大事ですが、対応できる範囲がどんどん広がっている中で、一つの病院だけで完結させるのではなく、二次病院や高度医療センターとの連携も大切にしながら進めていきたいと考えています。その一方で、早期発見や予防には引き続き力を入れていきたいですし、治療の前の段階で診ていける子を増やしていきたいと思っています。そのためには、地域の方とのコミュニケーションをより密にして、たまに来るというよりは、たびたび来ていただいて、一緒にその子の健康を見守っていけるような、気軽に相談できるホームドクターでありたいと思っています。

とまと動物病院 基本情報
| 医院名 | とまと動物病院 |
| 院長 | 本間 健一郎 |
| 住所 | 〒302-0119 茨城県守谷市御所ヶ丘2-11-6 |
| 電話番号 | 0297-37-5437 |
| 診療時間 | 【月〜土】午前09:00〜12:00/午後15:00〜19:00 【日曜日】午前09:00〜12:00 【キャットフレンドリータイム】月曜日19:00〜20:00※完全予約制 【休診日】木曜日・日祝日午後 |
| 診療科目 | 消化器科、皮膚科、呼吸器科、循環器科、腎泌尿器科、腫瘍科、整形外科、眼科、歯科、脳神経科、血液内科、感染症科、予防医療、麻酔科、トリミング、ペットホテル |
| 診療対象 | 犬・猫 |
| 公式HP | https://www.tomato-ah.com/ |
取材・文:PetPort編集部 監修:本間 健一郎(とまと動物病院 院長)
取材・監修者

PetPort
ペット健康診断メディア
獣医師さんへの取材を通じて、ペットの健康と動物病院の正しい情報をお届けします。
