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東京都杉並区
痛みが少なく、回復が早い。知っておきたい「腹腔鏡」という選択肢
久我山駅前どうぶつクリニック
喜多見 賢二 院長
愛犬・愛猫の避妊・去勢手術を前に、「お腹を大きく切るのがかわいそう」と感じたことはないでしょうか。久我山駅前どうぶつクリニックの喜多見賢二院長は、そんな飼い主様の気持ちに応えるべく、一次診療ではまだ広く普及しているとはいえない腹腔鏡手術を積極的に導入しています。傷が小さく、痛みが少なく、日帰りで対応できるケースもある——従来の開腹手術にはなかった選択肢を、かかりつけ医として地域に届けたい。その思いを伺いました。
経歴
| 1998年 | 日本獣医畜産大学獣医学科卒業 |
| 2003年 | 港区にプラチナ通りペットクリニックを開設 |
| 2019年 | 小滝橋動物病院グループと経営統合 動物医療センター白金台に勤務 |
所属学会・会員
東京都獣医師会会員
日本獣医循環器学会
日本獣医内視鏡外科学会
腹腔鏡手術という選択肢を、知っておきましょう
獣医師を志したきっかけ、そして開業へ
─ 獣医師になられたきっかけを教えてください
「親が開業獣医師だったので、自然とこの道に進みました」
喜多見先生は穏やかにそう語ります。身近に獣医療がある環境で育ち、自分でも動物病院を持ちたいという思いを抱くようになりました。
─ 久我山でクリニックを開設された経緯を教えてください
日本獣医生命科学大学を卒業後、複数の診療現場で経験を積んだ喜多見先生は、久我山駅前どうぶつクリニックを開設しました。
「学生時代にこの界隈に土地勘があって、この地域に獣医療を還元できればという思いがありました。ご家族との縁もあり、ここで開業しようと決めました」
久我山駅から徒歩1分という立地に構える同院は、地域のかかりつけ医として日々の診療に向き合っています。

腹腔鏡手術という選択肢——一次診療に広めたい低侵襲手術
─ 腹腔鏡手術に力を入れている理由を教えてください
久我山駅前どうぶつクリニックの特徴のひとつが、腹腔鏡手術への注力です。人医療では普及が進む低侵襲手術ですが、動物の一次診療ではまだ取り扱う病院が多いとはいえません。
「腹腔鏡手術は、小さな穴からカメラを入れてお腹の中を操作する手術です。傷が小さく、痛みが少なく、回復が早い。開腹手術に対して心理的な抵抗を持つ飼い主さんにとって、新しい選択肢になると思っています」
「飼い主さんの側から『腹腔鏡はないんですか』という声が増えれば、業界全体で広がっていく。まず知ってもらうことが大事だと思っています」
一方で、腹腔鏡を扱える病院が少ない理由は、技術だけの問題ではありません。
「炭酸ガスなどの専用設備が必要で、設備がなければ学ぶことも難しい。開腹手術は道具を持って出張することもできますが、腹腔鏡は設備ごと移動できない。教わる場所も機会も少なくて、なかなか広がらないのが現状です」
だからこそ、設備と技術を持つクリニックとして、その選択肢を地域に届けることに意義があると先生は考えています。
─ 開腹手術と腹腔鏡手術、どう使い分けるのですか
「避妊手術や腹腔内にある停留睾丸の手術については、医学的な分け目は特にありません。飼い主さんがどちらを選択するか、ということです」
事前検査で問題がなければ腹腔鏡を選択できます。ただし、手術中のお腹の中の状態によっては開腹に切り替えるケースもあり得るため、事前に説明した上で同意を得て進めています。
「うちではほぼ10割近くの方が腹腔鏡を選んでいただいています」


痛みが少なく、体に優しい。腹腔鏡手術のメリット
─ 飼い主さんへ、腹腔鏡手術のメリットを教えてください
「一番のメリットは、痛みが少なく体に優しいこと。そして、日帰りで対応できるケースもあること。開腹手術では通常1〜2泊の入院が必要なところ、腹腔鏡は回復が早く入院期間を短縮できる場合が多い」
加えて、傷口が小さいことで感染リスクが低いこと、胃腸機能への影響が少ないこと、手術中にカメラでお腹の中を広く観察できるため、先天的な異常や、これまで気づかれていなかった所見に気づける可能性があることも利点として挙げられます。
特に、腹腔内にある停留睾丸など、従来は開腹が必要だった手術にも、腹腔鏡で対応できる可能性がある点は大きいといいます。避妊手術のように、健康な状態で行うことも多い手術だからこそ、できるだけ体への負担を少なくしたい。それが腹腔鏡手術の大きな意義です。
「手術なのでリスクがゼロではないし、痛みも全くないわけではありません。それでも、痛みが少なく回復が早いというのは、動物にとっても飼い主さんにとっても大きなメリットです」

健康診断と日々の予防——飼い主さんと一緒に健康を守る
─ 健康診断はどのくらいの頻度で受けるのが理想ですか
「中年齢(〜6歳ごろ)までは年に1回、7〜8歳以上のシニアになったら半年に1回が理想です。それ以上の高齢になれば、さらに頻度を上げることも考えていただきたい」
定期的に受診することで、数値の変化を経時的に追うことができ、わずかな異常のサインも見逃しにくくなります。
─ 健診結果をどのように飼い主さんへ伝えていますか
「検査結果の紙を渡すだけでなく、手書きで説明を加えてお渡しするようにしています」
過去データとの推移を見せることで、その1回の結果だけでなく、時間の流れの中で体の変化を理解してもらえるよう工夫しています。
「検査結果をわかりやすく説明することも、獣医師の大切な仕事だと考えています」

飼い主様の不安に寄り添う診療
─ 精神的・経済的負担への配慮とは、具体的にどのようなことですか
「検査にはこういう意義があって、動物にはこういう処置をします、費用はこのくらいです——これをきちんと事前に説明した上で、飼い主さんに選択してもらうことが基本です」
費用面で不安がある場合は、項目を絞って優先度の高いものから進めるなど、柔軟に対応しています。
「飼い主さんがどこまで望んでいるかを確認せずに進めることはしない。選択肢を提示して、一緒に決めることを大切にしています」
─ 飼い主さんが不安を感じやすい場面ではどんなコミュニケーションを心がけていますか
「丁寧に説明すること、動物の名前をちゃんと呼ぶこと。それから、処置を飼い主さんの前でするか預かってやるか、どちらが安心かを聞くようにしています」
飼い主さんが目の前で見ていたい場合はそのまま、見ていられない場合は預かって処置する——小さな配慮のひとつひとつが、飼い主さんの安心感につながります。


飼い主様へのメッセージ
─ 久我山駅前どうぶつクリニックをどんな病院にしていきたいですか
「できるだけ休まず、診療時間をしっかり確保して、いつでも頼ってもらえる病院にしたいと思っています。イレギュラーな休みを少なくして、地域のかかりつけ医として根を張っていきたい」
─ 記事をご覧の飼い主さんへメッセージをお願いします
「腹腔鏡手術という選択肢があることを、ぜひ頭の片隅に置いておいてほしいんです。すでに不妊手術が終わっている子を飼っている方も、これから飼う予定の方や、知人に伝えてもらえるだけでもうれしい」
情報を持っておくことで、いざというときに選択の幅が広がります。それが動物にとっても、飼い主さんにとってもより良い未来につながると、喜多見先生は考えています。
「私たちは動物の健康を維持するお手伝いをする立場。でも、健康管理の主体はあくまで飼い主さんです。一緒に、その子の健康を守っていきましょう」

久我山駅前どうぶつクリニック 基本情報
| 医院名 | 久我山駅前どうぶつクリニック |
|---|---|
| 院長 | 喜多見 賢二 院長 |
| 住所 | 〒168-0082 東京都杉並区久我山4-2-29 |
| 電話番号 | 03-6626-7090 |
| 最寄り駅 | 京王井の頭線 久我山駅 徒歩1分 |
| 診療対象 | 犬・猫 |
| 診療内容 | 一般内科、外科、皮膚科、眼科などの一次診療/健康診断/セカンドオピニオン/しつけ相談/各種予防/去勢避妊手術/腹腔鏡手術 |
| 診療時間 | 月〜土 9:00〜12:00 / 16:00〜19:00 日曜・祝日 10:00〜12:00 / 午後予約診療 |
| 休診日 | 水曜日 |
| 予約 | 電話・LINE・Web予約に対応 |
| 支払い方法 | 現金、各種カード |
| 駐車場 | 専用駐車場なし。人見街道沿いの名鉄協商パーキング利用時、駐車証明書提示で30分駐車券あり |
| 公式HP | https://kugayama-vet.com/ |
取材・監修者

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