
ペット健康診断メディア PetPort
東京都 大田区
「気軽に相談できる存在でありたい。」──子犬・子猫の頃からシニア期まで、一生を支える大田区のホームドクター
みずほ動物病院
山根 瑞穂 獣医師
「動物の言葉がわかったらいいのに」──そんな幼い頃の憧れから獣医師を志した山根院長。勤務医として14年間、東京・神奈川の動物病院で経験を積む中で感じたのは、「動物を診るだけでなく、飼い主様の不安にも寄り添うことの大切さ」でした。2025年に開院したみずほ動物病院は、子犬・子猫の頃からシニア期まで、一生を通して動物とご家族を支える地域のホームドクターを目指しています。診療では、動物にできるだけ怖い思いをさせないことと、必要な検査や診断をしっかり行うことの両立を重視しています。「動物も、飼い主様も、病院スタッフも、みんなが笑顔でいられる病院にしたい」そんな想いのもと、地域に根ざした診療を続ける山根院長にお話を伺いました。
経歴
| 日本大学生物資源科学部獣医学科 卒業 | |
| 14年間東京都・神奈川県の複数の一次動物病院にて勤務 | |
| 2025年 7月 みずほ動物病院 開院 | |
所属学会
日本獣医循環器学会
定期的な健康診断で、大切な家族の健康を守りましょう
「動物と話せたら」から始まった獣医師への道
─ 獣医師を志したきっかけを教えてください。
幼い頃に母から勧められて読んだ『ドリトル先生』という児童小説がきっかけの一つです。動物の鳴き声や行動から、動物が何を伝えようとしているのかを理解するという内容に憧れ、「動物と会話ができるってすごくいいな」と感じました。もともと犬や猫を含めて動物は好きでしたが、その本を読んだことで、動物と関わる仕事に就きたいと思うようになりました。その後、『平成狸合戦ぽんぽこ』を見て、人間の生活が豊かになる一方で、暮らしにくくなっている動物たちがいることを知りました。大学受験の時には、森を育てて動物を守る樹木医のような道も考えましたが、最終的には「直接、自分の手で動物を救いたい」という気持ちが強くなり、獣医師を志しました。
─ 勤務医時代に大切だと感じたことはありますか。
動物病院に来るワンちゃん、猫ちゃんは、飼い主様に連れられて来ます。そして飼い主様は、多くの場合、不安を抱えて来院されます。そのため、動物を診ることはもちろんですが、飼い主様の不安を解消することも、とても大切だと感じました。以前、ある漫画で「獣医師の仕事は動物を救うことだけではなく、飼い主の心も救わないと一人前ではない」という言葉がありました。勤務医として経験を重ねる中で、その言葉の意味を改めて実感しました。


各ご家庭に合ったオーダーメイド診療
─ 診療で一番大切にされていることは何ですか。
動物にできるだけ恐怖心を与えないことです。処置や検査はなるべく素早く行い、怖い時間が長く続かないように意識しています。ただし、怖がらせないことだけを優先して検査が不十分になってしまうと、病気を見逃してしまう可能性があります。そのため、動物に怖い思いをさせすぎないことと、必要な診断をしっかり行うことのバランスを大切にしています。その結果として、飼い主様の不安を取り除き、動物が元気になれる診療を目指しています。
─ 総合診療を行う上で、特に意識していることはありますか。
飼い主様のお話をきちんと聞くことです。普段から一緒に生活しているのは飼い主様なので、診察のその場だけではわからないことがたくさんあります。僕たち獣医師も、見ただけで何でもわかるわけではありません。普段の様子や今回気になった変化を聞くことが、診断の大切なきっかけになります。その上で身体検査を行い、気になること以外にも異常がないかを確認するようにしています。また、症状だけを見てすぐに検査や薬を決めるのではなく、動物をしっかり見て、触れて、飼い主様と会話をすることを大切にしています。同じ症状でも、ご家庭の状況や考え方によって提案する内容は変わることがあります。それぞれのご家庭に合った診療を一緒に考えていきたいと思っています。
─ 治療方針を決める時、どのように選択肢を提示されていますか。
選択肢がある場合には、いくつかの方法をお伝えします。例えば、一番良い治療は入院だけれど費用が高くなる場合、毎日通院する方法だけでなく、通院を最低限にして薬で治療する方法などをご提案することがあります。治療効果、費用、飼い主様の負担を含めて、それぞれの選択肢を説明し、ご家庭の考え方や事情に合わせて一緒に治療方針を決めていきます。また、治すことが難しい場合には、積極的な治療を行うのか、ターミナルケアや緩和ケアを行うのかを相談することもあります。


「病院は怖くない」と感じてもらうために
─ 病院を嫌な場所だと思わないために、工夫されていることはありますか。
ワンちゃんには、おやつをあげることで「病院は嫌な場所ではない」と感じてもらえるようにしています。猫ちゃんにも、ちゅ〜るや飼い主様が持参されたおやつを使うことがあります。
また、注射や処置が終わった後に「頑張ったね」というご褒美としておやつをあげるようにしています。飼い主様からは「他の病院ではすごく緊張して怒るのに、ここでは怒らない」と言っていただいたこともあります。特別なことをしたわけではありませんが、その子にとって何かが合ったのかもしれません。
─ 診察や検査のストレスを減らすために、どのような工夫をされていますか。
検査や処置の時には、できるだけ身体的にも精神的にも負担が少なくなるよう意識しています。超音波検査では柔らかいマットを使ったり、心臓エコーの際には板の上にタオルを敷いたりしています。また、緊張している子には、まず少し触れ合って「そんなに怖くないよ」と伝えるようにしています。お話を聞いている間は、無理に診察台に乗せず、飼い主様に抱っこしてもらったり、バギーの中で待ってもらったりすることもあります。検査は必要なタイミングで素早く行い、緊張が長く続かないようにしています。


地域のホームドクターとしてできること
─ 急な体調変化で不安な飼い主様に対して、どのような支えになりたいですか。
何かあった時に、気軽に相談してもらえる存在でありたいです。ご相談は電話はもちろん、LINEでも承っております。診察が必要であれば受診をご案内しますし、時間外でもLINE、電話での対応をさせていただいております。飼い主様が「夜間救急に行くべきか」「朝まで様子を見ていいのか」と迷う時、不安なまま朝まで過ごすのはとても大変です。その不安を少しでも取り除けるように、相談できる場所でありたいと思っています。
─ ペットホテルや往診を行っている理由を教えてください。
地域の飼い主様に安心してご利用いただけるよう、獣医師がいる環境でお預かりできるペットホテルを始めました。数日家を空けなければならない時に、「みずほ動物病院に預けよう」と生活の中に組み込んでもらえたらいいなと思っています。また、高齢の飼い主様や身体的な理由で来院が難しい方、大型犬で歩けなくなってしまった子、病院を極端に怖がる猫ちゃんなど、どうしても病院に来られないケースもあります。そうした時にも、できるだけ対応したいと思っています。


健康寿命を延ばすための取り組み
─ 健康診断はどのくらいの頻度で受けるのが理想ですか。
日常生活で特に気になることがなくても、年に2回、半年に1回くらいは健康診断を受けてもらった方がいいと思っています。ワンちゃん、猫ちゃんにとっての1年は、人間に換算すると約4年分に相当します。年に1回の健康診断でも、人間でいうと4年に1回、オリンピックと同じくらいの頻度になります。もちろん半年に1回受けていれば絶対に大丈夫というわけではありませんが、症状が出る前の病気を早期に見つけやすくなると考えています。病気の早期発見・早期治療を通じて、動物たちが健康で長生きできるようサポートしたいと考えています。
─ 若い頃からシニア期まで、どのようなことに気をつけると良いのでしょうか。
特定の病気というより、まずは普段と違うことに気づけるかどうかが大切です。日常のルーティーンを気にかけていただくことが、早期発見につながります。また、シニア期には甲状腺疾患や心臓病、関節炎などに注意が必要です。特に慢性関節炎は高齢の犬猫で非常に多く見られるため、早めに気づき、ケアしていくことが大切だと思います。
─ 健康診断の結果説明やフォローで大切にしていることを教えてください。
血液検査以外の検査は、基本的に飼い主様と一緒に行っています。超音波やレントゲンも、画像を見ながらその場で説明します。また、専門用語を並べるのではなく、できるだけ噛み砕いてわかりやすく伝えることを大切にしています。病気が見つかった時は、その場では理解したつもりでも、後から内容を覚えていないこともあります。そのため、「わからなかったらLINEでも電話でも聞いてください」とお伝えしています。病気が見つかった場合は治療につなげますし、健康だった場合でも、ご自宅でのケアや日常生活で気をつけていただきたいポイントをお伝えしています。


動物とご家族の一生に寄り添うために
─ 地域の飼い主様にとって、どのような存在でありたいですか
幼い頃からシニアになるまで、つまり家族に迎えた時から亡くなる時まで、一生を通してサポートできる存在でありたいと思っています。地域密着という意味では、町に溶け込んだ先生になりたいです。街ですれ違った時に「あ、先生」と気軽に声をかけてもらえたり、お散歩の途中に「近くまで来たから寄ってみた」と立ち寄ってもらえたりするような関係が理想です。診察だけではなく、世間話をするくらいの距離感で、生活の一部になれたらいいなと思っています。「かかりつけ医」という言葉でも表せますが、その垣根を少し超えて、もう少し身近な存在でありたいです。実際に、お散歩の途中に立ち寄ってくださる方もいます。診察予定がなくても、ワンちゃんが病院に来たがったから立ち寄ったというケースもありました。そうした日常の中で、自然に頼ってもらえる病院でありたいと思っています。また、まだまだ地域密着にはできていないと感じているので、今後はさらに地域に根付ける病院にしていきたいです。できるだけお待たせしない病院づくりも進めていきたいと思っています。
─ 最後に、飼い主様へメッセージをお願いします。
ワンちゃん、猫ちゃんと暮らしていると、楽しいことはたくさんあると思います。一方で、不安なことも必ず出てきます。そういった時に相談する場所がない場合は、気軽に相談していただきたいです。動物病院に、あまり壁を感じる必要はありません。何か困ったことがあったら、いつでもご相談ください。


みずほ動物病院 基本情報
| 医院名 | みずほ動物病院 |
|---|---|
| 院長 | 山根 瑞穂 獣医師 |
| 住所 | 東京都大田区南久が原2-33-15 |
| 電話番号 | 03-3757-1221 070-9231-7219(夜間・休診日用) |
| 診療時間 | 午前9:00-13:00 / 午後15:00-19:00 休診日:毎週月曜日午後・木曜日午後 |
| 診療科目 | 総合診療(内科全科・一般外科) |
| 診療対象 | 犬・猫 |
| 公式HP | https://mizuho-vet.jp/ |

